この「金ミニ」、いろいろと疑問が多い商品設計です。
まず、金をはじめとした商品先物は元々個人向けなのでサイズが日経平均ミニと同サイズだった、ということ。
だから、金ミニはミニミニです。
これ、FXだったら期限がないので、ミニミニ(1000ドル単位)にもそれなりにニーズ(積み立てとかね)があるのでしょうが、期限のある先物では、そうもいきません。
普通にいったら、手数料負けするだけの商品かなという感じです。
でも、今はほとんどの業者で手数料無料キャンペーン中。
なので、ラージを止めてミニをやるという人もいそうなものですが、そうならない。
何故か。
理由は簡単です。
限月が違うんです。
日経平均先物は期近が中心限月だったので問題なかったのですが、商品先物は(日本では)期先が中心です。
で、金ラージの期先限月は08年6月、金ミニは07年12月です。
07年12月だと、金ラージでは3番限、出来高を見ると期先の1/25しかありません。
そう、金ミニは初めから出来高望めないんです。
これ作った東京工業品取引所の人、バカ?
3限月制だとしても4ヶ月毎にして期先を合わせるべきだよ。
あと、日経平均先物が成功した理由は、1ティックをラージの半分にしたこと。
これ、もともとラージの方もCMEやSGXが5円刻み、TOPIX先物は0.5刻みなのに大証だけ10円なので使い勝手が悪い、それをミニが解決したんです。
(っていうかラージも5円刻みにしろよって感じだし、諸外国の先物を考えたら1円刻みでも良いはず)
そして、日経ミニの場合、1ティックが半分になったのに、1ティック抜けでも利益に寄るように手数料が激安に設定されていた。
それに対して、金ミニはキャンペーンが終われば、手数料負けします。
こんなんで、大丈夫?