おかしくないですか?
何をもって元に戻ると言っているのでしょうか?
今の税制になる前は、源泉分離課税 1.05%か、申告分離課税 26%の選択制だったんです。
だから、元に戻すというのなら、税率は26%だし、源泉分離課税も復活させないと。
過去に遡っても、無税だったことはあっても、申告分離課税 20%に一本化されていたことはないはずです。
そして、この、源泉分離課税の廃止って、実は大増税。
源泉分離課税が廃止されて、10%の申告分離課税に統一された時点で、ほとんどの投資家(ある程度の期間保有して利益を取る人)には負担増なんです。
一例ですが、当時の記事によると、2万円のはずの税金が10万円になったり、するんです。
だから、それを更に、20%にするってのは大変なことなんです、ね。
そして、もう1つの側面を忘れてはいけません。
逆に、源泉分離課税では損しちゃう人達がいます。
それは、1円抜きなど小さい利益を取っていく、デイトレーダー
源泉分離課税だと、値幅が小さい時は、税金で赤字になっちゃうからね。
そう、デイトレーダーにとっては申告分離課税の方がお得なんですね。
しかも、その申告分離課税が26%から10%になったので、本当に優遇されていたわけです。
つまり、現行の税制はデイトレーダー優遇、デイトレを助長する法律ということになります。
実際、今の税制になってから、デイトレーダーが増えました。
もし、反対に、源泉分離課税一本化だったら、デイトレは難しかったはず。
更に、忘れてはいけないのは、申告分離課税の場合、税金を払うのは、儲かった場合だけって事。
そう、ほとんどの個人投資家は、儲かっていないので払っていない、つまり、どっちでも一緒なんですね (^_^;)
そして、逆に、一番、払っているのが創業者。
創業者は売却益が全額利益と言ってもいい位なので、源泉分離課税の廃止は大増税でした。
同じように、ストックオプションを受けた人、未公開時代に投資したファンドもです。
こういう人は、ある意味、一番リスクを取っている人、なんですよね。
本来は大切にされるべき、かも。
まぁ、昨今のインチキ新興企業を見ていると、もっと税金とってやれっ、という気にもなりますが。
なーんて、言っても、実は、大部分の日本人にとって、証券税制なんてどうでもいい、んですよね。
株をやらない人にとって、証券税制はタバコ税と一緒。
ドンドン上げてくれって言うのが本音でしょう。
自分は、タバコ吸わないし、3年前にお酒も止めたので、たばこ税
そうそう、税金といえば、今年大変な思いをした人もいるかも知れませんね。
例えば、着エロアイドルの名波はるか
そして、今年は大損して、元の500万円になっちゃったんだって。
これって、「元に戻ったのか」と安心してはいけないんです。
去年の5000万円が確定益なのか含み益なのか分からないのですが、確定益だったとするじゃないですか。
そうすると、4500万円の利益に対して、10%の税金なので、450万円のお支払い。
つまり、50万円しか残らないんですよ。
もし、20%に増税さていたら、900万円の税金で大赤字。
税金のお金は取っておかないと、ダメなんですねぇ。
ちなみに、所得税は、4/20くらいに銀行口座から引き落としされます。
とすると、株を売って4日後に現金が手に入って、そのお金を銀行口座に振り込んで、ということで、4/20の一週間くらい前に、株を売却して、税金を払うことになりますよね。
今年の、株価のピーク、妙に一致しませんか?

税務署に睨まれない確定申告の書き方 2007年版

やるぞ!確定申告 2006+書籍パック for Mac